遺品整理で故人のペットはどうする?生前整理でできることも解説
ペットは故人の大切な存在ですが、引き取れる親族がいない場合もあるでしょう。遺されたペットの対処法を把握しておくと、万が一の時にもスムーズに対応しやすいです。そこでこの記事では、故人のペットをどうすれば良いかについて解説します。生前整理でできることも合わせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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遺品整理で故人が飼っていたペットの対処法
遺品整理で故人が飼っていたペットの対処法は、以下の2つです。
- 里親を募集する
- 動物愛護団体やNPO法人に相談する
里親を募集する
家族や親しい友人の中で引き取り先が見つからない場合は、インターネット・SNS・動物病院の掲示板などを利用して里親を募集しましょう。ペットの年齢・健康状態・性格などを記載すると、適切な里親を見つけやすいです。新しい里親が見つかれば、ペットも新生活をスムーズにスタートできるでしょう。
動物愛護団体やNPO法人に相談する
里親探しが難しい場合は、動物愛護団体やNPO法人に相談することも有効な手段です。動物愛護団体やNPO法人は保護活動を行っており、一時的にペットを預かり、最適な里親を見つけるサポートをしてくれます。独自のネットワークをもっている場合も多いため、スムーズに次の飼い主を探しやすいです。
ペットを保健所に持ち込むべきではない
どんなに里親が見つからなくても、ペットを保健所に持ち込むべきではありません。保健所は、野良動物の管理や伝染病の予防など、人や動物の安全を守るために設置されている施設です。地域に危険を及ぼす恐れのある動物を処分することはありますが、引き取り手のないペットを管理する場所ではないため注意してください。
ペットを飼っている方が生前整理でできること
飼い主がすでに高齢の場合、万が一のことを考えて生前整理しておくことが大切です。ペットを飼っている方が生前整理でできることは、以下の4つです。
- ペットの情報をまとめておく
- 遺言書でペットの相続人を定める
- ペット信託を利用する
- ペットと利用できる介護施設に入居する
ペットの情報をまとめておく
生前整理の一環として、ペットに関する情報をまとめておきましょう。以下のような情報があると、里親探しがスムーズです。
- ペットの年齢
- 種類
- 健康状態
- 食事の内容
- 好きな遊び方
- かかりつけ病院の連絡先
情報をわかりやすくまとめておくと、万が一の時に他の人がスムーズに対処できます。また、日常のケアに必要なものやルーティーンも記載しておくと、ペットが安心して過ごせるでしょう。
遺言書でペットの相続人を定める
飼い主の意思を明確にするために、遺言書にペットの世話を託す人を指定しておくことも有効です。特定の相続人に任せる旨を明確に記載しておくことで、トラブルを避けられます。また、相続人の負担を軽減するために、ペットのための資金も合わせて遺言書に盛り込むと良いでしょう。
ペット信託を利用する
ペット信託とは、ペットの世話に必要な資金を信託して、信頼できる第三者や団体に管理を依頼する仕組みです。ペット信託を利用すれば、預けた資金を活用してペットの安全な暮らしを保証してもらえます。利用を考えている場合は、弁護士や行政書士などの専門家に相談しましょう。
ペットと利用できる介護施設に入居する
将来的に介護施設に入ることを考えている場合、ペットと一緒に入居できる施設を検討することも1つの選択肢です。最近ではペットと共に生活できる介護施設が増えており、自分が介護を必要とする時期が来ても、大切なペットと一緒に過ごせます。施設を選ぶ際は、ペットに対するサポートや設備が整っているかを確認することが大切です。
ペットが安心して過ごせるように対処しよう
故人が飼っていたペットを、どのように対処するかは非常に重要です。里親の募集や動物愛護団体への相談など、適切な手段を取ることでペットの新しい生活につなげられるでしょう。また飼い主は事前に情報をまとめたり、手続きを進めたりしておくと、万が一があっても親族がスムーズに対応できるので安心です。