特殊清掃で利用する道具の種類は?それぞれの使用用途を解説
特殊清掃は、事故や事件後の現場、孤独死現場など、通常の清掃では対処できないような状況で行われます。作業を行うには専門知識や技術が必要ですが、使用する道具も重要です。この記事では、特殊清掃で使われている道具について解説します。それぞれの使用用途も合わせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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特殊清掃で利用する道具の種類
特殊清掃で利用できる道具には、以下のような種類があります。
- オゾン脱臭機
- サーキュレーター
- 加湿器
- 噴霧器
- 電気ストーブや電気ヒーター
- 防護服
- マスク
- ゴム手袋
- 靴カバー
- ヘルメット
- 照明具
- 脚立やはしご
オゾン脱臭機
オゾン脱臭機は、強力な消臭効果のある装置です。オゾンの酸化力を利用して、現場に残る腐敗臭・血液・体液などの臭いを取り除くため、特殊清掃の現場で欠かせません。特に、孤独死現場やペットが関係する汚染では非常に効果的です。
サーキュレーター
サーキュレーターは、現場の空気を循環させるために使用されます。オゾン脱臭機と併用することで、効率よく臭気を除去したり、噴霧器でまいた薬剤の拡散を促したりできます。空気の流れをコントロールすることで、作業効率を高める重要なツールです。
加湿器
加湿器は、現場内の湿度を適切に保つために使用されます。オゾンは、薬品や消臭剤の水分と結合するため、適切な湿度を保つことが重要です。また、清掃後の環境調整にも役立ちます。
噴霧器
噴霧器は、除菌剤や消毒液を広範囲に散布するために使います。噴霧器で薬剤を細かく散布することで、汚染された場所の消毒や、悪臭の発生源の抑制をより効果的にします。
電気ストーブや電気ヒーター
冬の現場では気温が低いため、オゾン脱臭の効果が低くなります。そのため、電気ストーブや電気ヒーターを用いて室温を上げることが重要です。オゾン脱臭の適温まで暖めることで、効率的に脱臭できます。
防護服
防護服は、作業者の身体を有害物質や病原菌から守るために着用します。特殊清掃の現場では、体液などの感染リスクがある物質が存在するため、防護服の着用が必須です。
マスク
特殊清掃でのマスクは、単なる防塵マスクではなく、細菌やウイルスを防ぐ高性能なものが必要です。種類によっては、アタッチメントを変えることで防塵仕様や防毒仕様などに変更できます。高性能なマスクを使用することで、作業者の安全を確保します。
ゴム手袋
ゴム手袋は、手が直接汚染物質に触れることを防ぎます。厚手のゴム製で耐薬品性もあるため、強力な洗剤や消毒剤を使う作業でも安心して作業が可能です。
靴カバー
靴カバーは、清掃時に靴が汚染物質に触れるのを防ぎます。使い捨てのものが多く、作業後にはすぐに交換するため、衛生的です。
ヘルメット
ヘルメットは、現場の状況によって必要になる場合があります。天井が崩れる危険性がある場所や、建物が古く危険な構造の場所では、作業者の頭部を保護するために必須です。
照明具
暗い現場や電気が供給されていない場所では、照明具が必要です。作業現場をしっかりと照らすことで、細部まで清掃できる環境を整えます。床下の作業を行う際にも、視界を確保するために重要な道具です。
脚立やはしご
天井や高所の作業が必要な場合、脚立やはしごが必要です。使用することで高い場所の汚れやカビの除去、消毒作業を安全に行えます。通常の脚立や伸縮性のはしごなど、場面に応じて使い分けることが大切です。
特殊清掃でどのような道具が使われているのか知ろう
特殊清掃は、通常の清掃と異なり専門的な機材と知識が必要です。適切に使用することで、作業の安全性と効率が大きく向上します。清掃業者はこれらの道具の活用により、強力な脱臭を可能にしています。