特殊清掃と遺品整理の違いは?依頼する業者の選び方も解説
特殊清掃と遺品整理は、いずれも亡くなった方の家や部屋を整理するために必要な作業です。しかし、内容や目的が大きく異なります。そのため、それぞれの特徴や役割について理解しておくことが重要です。そこでこの記事では、特殊清掃と遺品整理の違いについて解説します。業者の選び方も合わせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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特殊清掃と遺品整理の違い
ここからは、特殊清掃と遺品整理の違いをそれぞれ解説します。
特殊清掃
特殊清掃は、孤独死や事故などで亡くなった方の遺体が発見されるまで時間が経過し、部屋が腐敗物や臭気で汚染されている場合に行われる清掃作業です。血液や体液の除去、消臭、殺菌消毒などが必要となり、高度な技術や専門的な機材を使って進めます。通常の清掃では対応しきれないため、特殊清掃は専門業者によって行われる場合が多いです。
特殊清掃では、部屋全体を徹底的に清掃し、臭いや汚染を完全に除去することが主な目的です。臭いが残らないよう、オゾン脱臭や薬剤散布なども行われる場合が多く、作業には時間や費用がかかります。
遺品整理
遺品整理は、故人が使用していた遺品を整理し、残すものと処分するものを分別する作業です。主に家具・衣類・書類・家電製品などの整理を行い、必要なものは家族や親族が引き取ります。遺品整理では、思い出の品や重要な書類、貴重品を見つけ出し、故人の生活の跡を整理することが目的です。
作業は通常の整理整頓や片付けに近く、家族だけで行うことも可能です。ただし、遺品の量が多い場合や処分に手間がかかる場合は、遺品整理業者に依頼することもあります。
依頼する業者の選び方
依頼する業者の選び方は、以下の4つです。
- 特殊清掃と遺品整理の両方に対応している
- 見積もりを無料で行ってもらえる
- 実績が豊富にある
- 消臭作業まで行ってもらえる
特殊清掃と遺品整理の両方に対応している
特殊清掃だけでなく、遺品整理も同時に依頼できる業者を選ぶと、効率よく作業を進められます。現場の清掃と遺品の整理を一括で行えば、効率的に作業が進みます。
見積もりを無料で行ってもらえる
特殊清掃は作業内容に応じて費用が変わるため、事前に正確な見積もりを出してもらうことが大切です。無料で見積もりを提供してくれる業者であれば、費用面での不安を軽減でき、適正価格で作業を依頼できます。また見積もりを取る場合は、複数の業者に依頼するのがおすすめです。サービス内容や料金を比較でき、より適切な業者が見つかるでしょう。
実績が豊富にある
特殊清掃は、専門的な知識と経験が不可欠な作業です。そのため実績が豊富にある業者を選ぶと、清掃の質・作業スピードともに満足できるでしょう。また、業者のホームページや口コミを参考にし、どのような現場で作業を行ってきたのか確認することも重要です。特に、悪臭の除去や汚染物の処理に関して高度な技術をもつ業者を選ぶと安心して任せられます。
消臭作業まで行ってもらえる
特殊清掃では、臭いの除去が重要な課題となります。そのため、特殊な機械を用いて、徹底的な消臭作業を行える業者がおすすめです。状況によっては、オゾン脱臭や薬剤散布などの作業が必要なため、清掃のレベルを事前に確認しておきましょう。丁寧に消臭作業を行ってもらえる業者を選ぶと、快適な環境を取り戻しやすくなります。
特殊清掃と遺品整理の違いを知り、適切な業者に依頼しよう
特殊清掃は孤独死や事故などの後に発生する、衛生的な問題を解決するための専門的な清掃作業です。一方、遺品整理は故人の遺品を整理して、残すものと処分するものを分ける作業のことを指します。状況に応じて、適切な専門の業者に依頼することが大切です。
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